衰退市場でのイノベーション

すっかり間が空いてしまいました。
なかなか思うように行きません。

ってことで最後のイノベーション
前のエントリーで成熟市場はうまくすれば永遠に続く・・・という事を書いていますが、うまくしなかった場合、製品は衰退領域に入ります。
ライフサイクルイノベーションでは「カテゴリー再生ゾーン」と言われている領域。
ここでのイノベーションは2つだけ。

自分で立ち直るか、人に助けを求めるか。


自立再生の場合には最大の資産である顧客に対して助けを求めることになります。
アプリケーション・イノベーションと同じく適応する課題を変更することで成長する市場へ回帰する。
もしくは、既に市場が急成長期に入った製品カテゴリーへの再参入。
いずれにしろフォロワーとしての参入なので既存の顧客の目がこちらを向いている内に完了しなくては行けません。


企業買収の場合、食う場合、食われる場合両方を同じように考えます。
これにはいろいろな種類があると思いますが、重要なのはシナジーがでるか、もしくは必要な企業力(営業力や技術力、マーケティング力など、もしかすると経営力も)を手に入れられること。


いずれのイノベーションも効果があるのは確かだけれど、始めにムーアさん曰く、「同時に行っては行けない」とある。
これはあくまでイノベーションの対象が「製品」であって「企業」ではないから。
複数の製品を持つ企業においては同時に行い、各イノベーションを得意とする組織をローテーションする、であるとか、組織の変更に対する慣性力にいかに立ち向かうかであるとか、そうしたことまで本書には書かれています。

うーん、実際にそういうのを身を以て知っているだけにこれは深い考察でした。
とても良い本だったので是非しょっちゅう読み直して自己の規範にしたいと思います。

ではでは長々とお付き合いくださいましてありがとうございました。

次はまた別の本を読んでいますのでそれをご紹介します。

先週の気になったニュース

NVIDIA関連


Tegra
http://japan.cnet.com/mobile/story/0,3800078151,20387787,00.htm


x86プロセッサ市場に参入か?
http://www.crunchgear.com/2009/02/06/nvidia-to-try-its-hand-at-x86-chips-then-gets-its-pants-sued-off/


ここのところ活発ですね。Tegraは超低消費電力のマルチメディア対応ARMコアチップ。
ほとんどiphoneがやっちゃったことなんだけど、他のメーカーの電話もこれで変わるかもしれない。と期待しています。


x86プロセッサ開発は・・・intel, AMDに続くメーカーになろうということなんだろうか。
ほとんどのPCのポートフォリオには食い込んでいるし、それより下もTegraで参入するんだが、やはりCPUがある方が良いんでしょうか。
特許とかの関係で結構難しいんじゃないかと言われているようですが、今後の情報に期待。


iphone
フリービットがiphoneを5分でWebサーバー化
http://www.freebit.com/press/pr2009/20090204_01.html


フリービットの社長が高校の先輩ということもあるが、注目している会社。
フリービットとVPNで接続して常に固定のURLから参照が可能になるようです。Webと言ってもDAVなどがあるのでアップ、ダウンともに普通のUSBより手軽に行えて、しかもネットにつながっていれば別に手元になくても取り出しが出来るって言うわけ。
残念ながらipod Touchには対応していなかったよ・・・。
誰か使って教えてください。あー、iphone欲しい。


そういえばiphoneファームウェアの中に新しいH/W構成だろうと見られるiphoneが入っていたらしいよ。
http://www.macrumors.com/2009/01/28/next-generation-iphone-model-revealed-in-firmware/
ハードが変わったら買っちゃうかもなー。(また言っている・・・。)


iphoneといえばソフトバンク

emobileの回線を利用して無線定額データ通信に?
http://plusd.itmedia.co.jp/mobile/articles/0902/04/news102.html

これも法律的にどうなるか微妙なところみたいだけど。
でも家がない人も増えそうだから、こういうのいいカモね。(だんだんコメントが雑になってきた・・・)


と、言うところで最近の気になったニュースについても今週から書いて(覚えて)行きたいと思います。

成熟市場のイノベーション

ここでは最適化と差別化の2種類のイノベーションが登場します。


最適化(顧客インティマシー・ゾーン)


製品自体の最適化から、徐々にそれ以外のものへ、
また市場を広げるより、既存のユーザーへの要望をかなえる方へ向かう。
車で言うと最初はエンジンがすげーだとか、そういうのが徐々に主婦のお買い物向け、家族でのお出かけ向けみたいに変わってきたのはこういうことか?
いずれにしろコモディティ化と同時に需要の多様化が起こってくるということ。


差別化(オペレーショナル・エクセレンス・ゾーン)


客からは見えない部分の差別化。
材料コスト、人件費、不要なプロセス自体を削減します。
果てには収益の構造自体をみなおすことで差別化をはかります。
コピー機屋が生産工場は完全にアウトソースして、紙とインクで儲けているなんてやつですね。


この市場でイノベーションをし続けて顧客ロイヤリティと差別化を継続的に続けられればこの市場に永遠に居続けることも可能です。
残念ながらそれに限りが見えてきたとき、それが次に書く予定の衰退市場でのイノベーション、もしくは撤退、ライフサイクルの終了になります。

発展市場/成長市場へのイノベーション

なかなか毎日書くのは難しいですね。

と、いうことで発展/成長市場へのイノベーション
書籍では「製品リーダーシップ・イノベーション」というカテゴリに入ります。

この段階では生まれたばかり、もしくは既存のテクノロジーを使って世界中にばらまく、これがメインミッション。

使われるのは以下の4つのイノベーション

市場もテクノロジーも新しいのは破壊的イノベーションのみ、
アプリケーション・イノベーションは適応市場の革新、製品イノベーションは製品機能の革新なので市場は変わらず、市場内での競争力を増す方法。
プラットホーム・イノベーションは複雑化して訳の分からなくなった製品をプラットホームとしてきれいにまとめ、更なる複雑化へ備えるイノベーションです。

ムーアさんは「キャズム」という本で破壊的イノベーションがうまれた際にはアプリケーション・イノベーションによって「キャズム」超えましょう、と言っています。(たしか。)
ただ、別に破壊的イノベーションはそう簡単に生まれないので製品イノベーションや後からでてくる再生のイノベーションなどで1つの破壊的イノベーションを何度も利用します。

[rakuten:book:11032503:detail]

ちなみにキャズムとはテクノロジーがオタクや一部の天才にしか理解されない状態と一般に普及し始めるきっかけをつかむまでの間にある深い「断崖」のことです。

読了:ライフサイクルイノベーション

ライフサイクル イノベーション 成熟市場+コモディティ化に効く 14のイノベーション

ライフサイクル イノベーション 成熟市場+コモディティ化に効く 14のイノベーション

読み終わりました。

イノベーション。この言葉自体が難しい。
ここでは日本語の「発明」、「創造」とはちょっと違い、「改革」もしくは「革新」の方が近いニュアンスです。
常に企業はイノベーションをし続けなくてはならない。そうしないとコモディティ化、もしくは労働集約的な活動へ傾く、最終的には価格競争か疲弊へ陥り死に至る。

何となく感じていたことが文字になって、しかもずいぶん前に発売されていたとは・・・。もっと早く読むべきでした。

IT等の先端企業むけの内容が中心ですが、ある時間カットで見た場合にコア(製品・技術)/コンテキスト(価値・ソリューション)の市場がそれぞれ

  • 発展市場
  • 成長市場
  • 成熟市場
  • 衰退市場

この4つのどこに属するか、属していたとしてどういう対応=イノベーションをするべきなのか、事例も含めて分かりやすく解説されています。

この人が書いた本で有名な「キャズム」は発展市場から成長市場への大きなギャップ(=キャズム)を乗り越えるためのハウツー本でしたが、このライフサイクルイノベーションはまさに企業の経営者のための本ですね。

せっかく読んだのに読みっぱなしではもったいないので(自分が忘れないためにも)これから要点だけでもこのブログでまとめておきたいと思います。

ネタが切れたら本を読む。結局先月全然更新しなかったのでLife Hackだけじゃなくてネタを増やして行きたいと思います。

とりあえず締め切りまちかなので・・・

SDカードに無線LANが入ったEye-Fi Share欲しい!」キャンペーン。
応募するぞ!と行っておきながら全然。
目の写真を撮る!と決めてカメラを持ち歩いていたのですが、なかなか目なんて撮らなかったです。

とりあえず、1作目。

焼きヴァージョン。

そして

刺身ヴァージョン。

どうでしょう。
なかなか人の目って撮れないので動物を狙っていたのですが、結局魚だけ。
くぅー。よく考えると食べる物で目がついたままの物って魚ぐらいしかないよね。。。

締め切りは明日まであるけれど、明日もおそらく撮れないと思うので。
でも題材を決めて撮る、って結構面白かった。
世の中をいつもと違う物を探して歩き回るのは結構新鮮でいい刺激になります。

風邪引いております。

このままずっと書かないでいるとまさに3日坊主なので。この辺で近況を。

ずっとキャンペーンに使える「目」の写真を撮るべく外を練り歩いていたのが祟って見事に風邪を引きました。
ヤバいっすわ、これ。

鼻水はずるずるでたり、黄色くなってたり。
目も痛いし、頭も痛い。花粉じゃないよね?
薬を買いに行ってきました。

薬が効いて少しいい気分なので今のうちに書いておきます。

iPhone不要でiPodで足りている訳、ですが
以下を利用しています。
ワイヤレスサービスのFONFreeSpot
まずFON。これが便利でlivedoorの無線局が全部無料で使えます。(いつまで使える頭無いけど、私がよく利用する駅、大崎、恵比寿はホームで無線が使える、あと大抵のJRの駅でもOKです。)

FreeSpotの場合は少し厄介ですが、dokoyo.jpを使って行く前に事前に調べておきます。http://dokoyo.jp/
地方の駅前のホテルなんかはほとんど使えるので出張に行ってPCを開かずにプライベートのメールやRSSはチェックできて便利です。

よく使うツールは

お、Googleしか使ってないじゃん。
あとは当然

ですね。
Drop boxは以前紹介したMVPenを同期させているのでいつでもノートが見れます。便利ですよ。

あとはJBしたり、Installusしたり・・・。この辺は割愛。特に不便は感じません。むしろSoftbankに怒られたりしないか心配しなくていいので気楽ですね。

これは必須です。

ではでは。今日はかなりオタッキーな感じですね。
次回こそは「目」の写真を撮ってきます。養生します。